1:10ἐν τῷ κόσμῳr ἦν, καὶ ὁ κόσμος δι’ αὐτοῦ ἐγένετο, καὶ ὁ κόσμος αὐτὸν οὐκ ἔγνω.

1:10 ἐν τῷ κόσμῳ ἦν, καὶ κόσμος δι’ αὐτοῦ ἐγένετο, καὶ κόσμος αὐτὸν οὐκ ἔγνω.

  • 新改訳の「もとから」というのはἦνの未完了のニュアンスからきているのか。
  • 口語訳の「知らずにいた」というのはアオリストなのに継続っぽい
  • 新共同訳の「認めなかった」はわかっているのに否定した感じだけど、そこまでかな。単にわからないという(アオリスト)ということもあるんじゃないか。経験して知るようになるという原意からすると、ぼーっとしていて気が付けずにいるみたいなニュアンスでもよかったりしないかな。

ἔγνω 動)γινώσκωの直アオ能3単 ①知識の中に取り入れる( 知るようになる( 知るに至る( 聞き知る,知る,知っている;(人格的かつ肉体的に異性を)知る) ②気づく( 知覚する,さとる) ③わかる( 理解する,心得ている((不定詞と)~ができる) ④確かめる( 認める,承認する;現在幹は「知っている状態」の開始や継続( アオリスト幹は「知らなかった者が知ることになること(無知より知への移行)」を表わす; 類語:οἰδα = 分かっている,特に何かをするすべを心得ている(語形は第2完了形だが意味は現在);γινώσκω =経験を通して知るようになる)

 

【口語訳】 彼は世にいた。そして、世は彼によってできたのであるが、世は彼を知らずにいた。

【新改訳改訂3】この方はもとから世におられ、世はこの方によって造られたのに、世はこの方を知らなかった。

【新共同訳】言は世にあった。世は言によって成ったが、世は言を認めなかった。

 

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