第2課 ギリシャ語動詞の活用
第3章 ギリシャ語動詞のシステム
I. ギリシャ語動詞の活用システム
ギリシャ語動詞は三つの部分に分ける。その部分は五つの動詞の要素をはっきり示す。それぞれの部分は変化しますので、動詞の全体的な形も変化する。ギリシャ語動詞の活用システムのロジック(logic)を良く理解するとギリシャ語の動詞の活用が簡単です。
1. 動詞の源は語源です
語源(word root または verb stem)は動詞の基本的な意味と動作を持っているものです。語源は独立した単語としてギリシャ語会話か文書で存在しませんが、すべての単語の見えない源です。一つの語源から多くの動詞、名詞、形容詞、副詞、文詞などが作られている。たった100の語源を覚えたら新約聖書の多くの単語を簡単に分かるようになる。
2. 時制幹を語源から組み立てる
「時制幹」は六つの時制のを意味する六つの別の時制の形体です。一つの語源から六つ違う形がある時制幹を作る。六つの違う形によって一つの動詞の別の時制を区別することができる。
3. 時制幹に付ける連尾母音は動詞の法を示す
ギリシャ語動詞の法を「連尾母音」によって示す。この一桁の文字はその動詞の法のシグナルになる。母音の文字を使用し、時制幹に連続する尾になるか「連-尾-母音」と呼ばれる。
4. 時制幹と連尾母音の組合せに人称語尾を付ける
ギリシャ語に24の人称語尾があり、その一つずつは動詞の態、主語の人称、主語の数、また直接法動詞の時間関係もしめす。24の動詞の人称語尾を覚えることは重大なことです。覚えなければ動詞を読むことができません。
II. 動詞の組合せ方法
動詞を組み立てる3ステップ
| ステップ | 部分 | 役割 |
|---|---|---|
| 1 | 語源 → 時制幹 | 基本的な意味と動作の種類を決める |
| 2 | 時制幹 + 連尾母音 | 法(直接法・接続法・命令法・希求法)を示す |
| 3 | 時制幹 + 連尾母音 + 人称語尾 | 態・人称・数・時間関係を示す(完成した動詞形) |
III. 動詞の時制幹の作成
1. 現在の時制
現在の時制は語根から作る。そして他の時制は現在の時制幹を源にして、さらに変化する。現在の時制幹は辞書で使われているので、現在の時制幹の単語を覚える時に暗記する。
2. 未完了過去の時制幹
- A. 現在の時制幹は未完了過去の源です。現在の継続的動作が未完了過去の動作です。
- B. 過去の時間を示すために「加音」が現在の時制幹の左側(先手)に付ける。(1)現在の時制幹が母音で始まる場合、母音が長母音に変わる。(2)現在の時制幹が子音で始まる場合、「ε」が加音になる。
- C. 前にある加音が現在時制幹に含まれると未完了過去の時制幹が完成する。
3. アオリストの時制幹
- A. 普通のアオリストの時制幹の作成方法は現在の時制幹を源んにする。
- B. 未完了過去と同じように、過去の時間を直接法で示すために現在の時制幹の前(左側)に加音を付ける。
- C. アオリストの時制幹の印として「σ」を現在時制幹の最後(右側)に付ける。このσによって現在の時制幹がかなり変化する。
- D. 加音(前)とσ(後ろ)を現在の時制幹に組み合わすことによってアオリストの時制幹が完成する。
4. 未来の時制幹
- A. 現在時制幹は未来の時制幹の源です。
- B. 過去の時間が意味していないので、未来の時制幹に加音はありません。
- C. 現在時制幹の最後(右側)に「σ」を付ける。これが未来の時制幹の印です。σを現在時制幹に付けることによって未来の時制幹がかなり変化する。
5. 現在完了の時制幹
- A. 現在の時制幹が源になるが、アオリストと同じように別の作成法もある。
- B. 現在時制幹の前(左側)に現在完了のしるしとして「二重子音」κε を付ける。
- C. 現在時制幹の後(右側)に現在完了のしるしとして「κ」を付ける。これによって現在完了の時制幹がかなり変化する。
- D. 上記の方法を通して現在完了時制幹が完成される。
IV. 連尾母音を時制幹に付ける方法
連尾母音は動詞の法を示し、時制幹と人称語尾の間に挟まれる。
| 法 | 連尾母音 | 補足 |
|---|---|---|
| 直接法 | o・ε | 人称語尾の中にすでに含まれているので、別の連尾母音は使われない |
| 接続法 | ω・η(長母音) | 直接法の単母音o・εを長くする |
| 命令法 | 直接法のo・εと同じ | 特別な人称語尾によってさらに命令法であることを明確にする |
| 希求法 | οι・αι(二重母音) |
V. 人称語尾をまとめる表
動詞の人称語尾(主要なもの)
| 人称・数 | 現在能動態 | 現在自/受動態 | 過去能動態 | 過去自/受動態 |
|---|---|---|---|---|
| 一人称単数 | ω | μαι | ν(α) | μην |
| 二人称単数 | εις | η(σαι) | ς | ου(σο) |
| 三人称単数 | ει | ται | -(εν) | το |
| 一人称複数 | ομεν | μεθα | ομεν | μεθα |
| 二人称複数 | ετε | σθε | ετε | σθε |
| 三人称複数 | ουσι(ν) | νται | σαν(ν) | ντο |
人称語尾が示すこと:A. 主語の人称(一・二・三人称)、B. 主語の数(単数・複数)、C. 動作の態(能動・受動・自動)、D. 直接法で過去の時間関係をしめす。
VI. 動詞の活用方法のまとめ
ギリシャ語動詞の形態
| 部分 | 含むもの | 示すもの |
|---|---|---|
| 時制幹 | 語根(現在時制幹)+加音(過去)+印子音 | 動作の種類(時制) |
| 連尾母音 | 法を示す母音(o/ε・ω/η・οι/αι) | 法 |
| 人称語尾 | 24種類の語尾 | 態・人称・数(直接法では時間も) |
VII. 動詞解釈の方法
新約聖書のギリシャ語動詞を正しく解釈することは聖書の意味を理解するために最も重要な課題です。解釈方法は次のプロセスにあり、結果は深い聖書の理解です。
- 動詞の基本的な意味を考える:A. 動詞の語根の意味、B. 語根の動作の種類、C. 動詞に含まれている前置詞、他の単語
- 動詞の時制を考える:A. その時制の動作に対する特徴点を考え、語根の動作との関係を確認する。B. 動詞の時制の使用法の一つを選択する。
- 文脈関係を考える:文脈の中に単語の意味、動作の種類に対するヒントが必ずある。また、聖書の神学的理解の全体を考える。文脈関係は特に動詞時制の特別使用法を選択するために大きな役割がある。